3ウェイ雲台とは、3方向にそれぞれ独立してカメラのアングルを調整出来る雲台です。

「雲台(うんだい)」をご存じない方のために申し上げますと、雲台とは、三脚の上部に取り付けてカメラを取り付けるための台座です。

つまり3ウェイ雲台は、三脚にカメラを取り付ける機能と、カメラのアングルを調整出来る機能が付いていることになるのでございます。

それも3方向にそれぞれ独立して調整でき、なおかつそれぞれ調整用のレバーが3つ付いております。

肝心の3方向とは、カメラを頭に例えると「うなずく」「首をかしげる」「首を振る」のそれぞれ3方向になります。

え! わかりにくい?

飛行機の操縦に例えると、それぞれ「ピッチ」「バンク」「ヨー」となります。

え!! ますますわかりにくい??

では普通に言いますと「上下」「左右の傾き」「回転」となりますが……

「上下」と言うのは、レンズを上に向けたり下に向ける方向です。

「左右の傾き」と言うのは、カメラの水平方向の傾きですので、一杯に傾けるとカメラの横位置が縦位置になってしまします。

「回転」は、パノラマ写真を撮る時にカメラを左右に振る水平方向です。動画で言うパンでございます。

さて3ウェイ雲台の何がよろしいかと申しますと……

まず微調整がしやすい事でしょうか。

特に望遠レンズは非常に画角が狭いので、角度をそれぞれ微調整できる3ウェイ雲台が便利でございます。

次に水平・垂直が出しやすいという事でしょう。

垂直線が歪められない建築写真や、商品撮りには不可欠です。

最後に3ウェイ雲台は大型で3つの固定軸があるので、安定性が高い事があげられます。

欠点といたしましては、自由雲台に比べて重く大きさもかさばるので持ち運びが不便と言う事になるのでございます。