APS-Cとは、デジタルカメラのイメージセンサー(撮像素子)の大きさです。
しかし、APS-Cサイズのイメージセンサー(撮像素子)を備えたカメラ本体を指す時もございます。
むかしむかし写真がフィルムで撮られていた世紀末に、APS(アドバンスト・フォト・システム)とう銀塩写真システムがございました。
APS(アドバンスト・フォト・システム)には、「Cサイズ(クラシック)2:3」と「Hサイズ(ハイビジョン)9:16」と「Pサイズ(パノラマ)1:3」の3つのアスペクト比がございました。
その中の「Cサイズ(クラシック)2:3」と画面サイズが近いので、現在もAPS-Cと呼ばれているのでございます。
APSのフォーマットがそのままのサイズでデジタルカメラに引き継がれた理由は、コストのためだと言われております。
つまり銀塩APSカメラのシャッターが引き継いで流用出来たり、レンズのノウハウも引き継げるので新規開発のコストが節約できたのでございます。
さて、実際のAPS-Cフォーマットの画面サイズでございますが、ヨコ20.7mm~23.7mm・タテ13.8mm~15.7mmとなっております。
大きさに差がございますのが、メーカーによりイメージセンサー(撮像素子)の大きさに若干ばらつきがあるためでございます。
ちなみに、35mmフルサイズのフォーマットは おなじみのヨコ36mm・タテ24mmとなります。
次に交換レンズの話でございますが、APS-Cカメラはマウントさえ合えば、35mmフルサイズの交換レンズが使用できます。
ただし、画角の差がございますので焦点距離は1.5倍から1.7倍になります。
つまり35mmフルサイズの交換レンズは、APS-Cカメラに装着することにより、望遠寄りになってしまうのでございます。
なおAPS-Cカメラの交換レンズは、マウントが合っても35mmフルサイズのカメラでは使用できません。
その理由は、レンズの画角が狭すぎて画面の周辺がケラレるためでございます。