オートブラケティングとは、デジタルカメラのカスタムファンクションで設定した段階値で、自動でブラケット(段階露出)撮影をしてくれる機能です。

例えは露出計の適正露出値を挟んで、1EV(段)ごとにプラスとマイナスのそれぞれ1枚ずつ合計3コマ撮影、または5コマや7コマ撮影するというような具合でございます。

カスタムファンクションでは、シャッターを押す回数(一度で全コマ撮影をする、または1コマずつ押す)や段階露出の枚数や記録する順番まで事細かく設定できるカメラもあります。

またカメラ内でHDR合成をするためにオートブラケティング機能を持つカメラもあります。

iPhoneなんかもそうでございますね。

さらに近年はデジタルカメラのオートブラケティング機能が高性能化し、段階撮影できるものが露出値だけではなくなって来ております。

例えば、画面のアスペクト比ホワイトバランス (WB)、オートフォーカス、フィルター効果、ISO感度など、従来考えられなかったものまでが段階撮影できるようになってきているのでございます。

こうなりますと、もはや撮影時の状況判断は不要で「下手な鉄砲も数打てば当たる」的な撮影になりかねません。

ただし、ここぞという失敗の許されない撮影では心強い機能であることは間違いありません。

デジタルカメラはフィルム代も現像代も必要ありませんから、多く撮った者勝ちでもあるのです。

ここまでも多彩な段階撮影が可能になると「ブラケット=段階露出」という定義は崩れ去り、「ブラケット=段階撮影」とした方が正しいかと思われるの今日この頃でございます。