AE/自動露出とは、カメラまかせで撮影できる自動露出機能のことです。
現在販売中のデジタルカメラは、ほとんど全部がAE/自動露出を採用しています。
AEは、オートマチック・エクスポージャー(Automatic Exposure)の頭文字を取ったものなんです。
「プログラムAE」「シャッター速度優先AE」「絞り優先AE」などに使われている「AE」です。
つまりコンピューターによって、露出を自動調整する露出調整機能と言う事なのでございます。
具体的には、カメラに内蔵された露出計と連動したコンピューターが、シャッター速度と絞り(F値)を制御し、露出を自動調整します。
しかしカメラに内蔵されているTTL露出計は全て、被写体からの反射光を測定する「反射光式露出計」です。
そのために、撮影者が被写体の反射率ごとに露出補正をしない限り、露出に誤差が生じることもございます。
ところで「AEロック」という言葉も良く聞きますね。
これは、測光した露出値をカメラで固定させる機能です。
一般的には、シャッターボタンを半押しした状態で「AEロック」がかかり、露出が固定されます。
と同時に、オートフォーカス(AF)でピントを合わせも行われ、フォーカスも固定されるのが一般的です。
つまり、シャッターボタンを半押しした後でフーレミングを変えても、露出(フォーカスも)が変わらずに撮影ができます。
また、シャッターボタン半押し以外にも、別途独立した「AEロックボタン」で付いているモデルもあります。
さらに、これらのシャッターやボタンを押すことで、AEとAFの両方、もしくはどちらか片方だけ働くようにカスタマイズできるモデルもございます。
ところで「AEロック」も、「露出値固定タイプ」と「像面露光量記憶タイプ」の2種類があります。
「露出値固定タイプ」は文字どおり、絞り値とシャッター速度値をロックするだけのシンプルな機能です。
それに対して「像面露光量記憶タイプ」は、TTL露出計同様にレンズ通過後の光量を記憶します。
そのためAEロック後でも、絞り値やシャッター速度値を自由に変えられるのです。
現在は、ほとんどのカメラで「像面露光量記憶タイプのAEロック」が採用されています。
次によくカタログに記載されている「AE連動範囲」ですが、これはAEがどれくらいの明るさに対応しているかを示す範囲です。
AE連動範囲は、一般的にEV値で表示されます。
例えば「EV0~20・F1.4レンズ使用時(ISO100)」などとカタログに表示されています。
しかし、この範囲はメーカーが保証している範囲で、実際はこれよりも広い範囲でAEが機能することが多いのでありました。