自由雲台(ボールヘッド)とは、カメラのアングルをボールを使って自由の調整出来る雲台のことです。
「雲台(うんだい)」をご存じない方のために申し上げますと、雲台とは、三脚の上部に取り付けてカメラを取り付けるための台座です。
つまり自由雲台(ボールヘッド)は、三脚にカメラを取り付ける機能と、カメラのアングルを自由に調整出来る機能が付いていることになるのでございます。
自由雲台というと他の雲台がまるで不自由であるかのような名前ですが、決してそのようなことはございません。
英語ではボールベッドと呼ばれる事が多く、一つのレバーでボールのロック解除すれば、どの方向でも自由に非常に素早くカメラアングルを決められます。
つまり3ウエイ雲台でそれぞれ独立していた「上下」「左右」「回転」の動きに縛られることなく、自由な方向に素早く動かせるので自由雲台と申すのでございます。
そのためか自由の国アメリカをはじめとする欧米では、3ウエイ雲台よりも自由雲台(ボールヘッド)の方が人気があります。
ただし機構上重量のあるカメラには向いておらず、小型カメラでも望遠レンズで使うとレンズの先端が重さのせいでお辞儀してくることもございます。
なので小型軽量でスペースを取らない利点を生かして、旅行用三脚として多く使用されています。
最近自由雲台(ボールヘッド)の種類が増えてきたためか、日本でも多く見かけるようになりました。
あ!それから一脚の雲台は、自由雲台(ボールヘッド)が一般的に使用されています。
小型軽量な上に、カメラを横位置から縦位置に素早く変える事ができるからでしょうね。