バッファーメモリーとは、デジタルカメラで撮影したデータを直接記録メディアに書き込まずに、一時的に溜め込んでおくための高速メモリーです。
画像データはイメージセンサー(撮像素子)や画像処理エンジンから出力されますが、いきなりSDメモリーカードのような記録メディアに書き込まれません。
記録メディアに書き込む前に、一旦バッファーメモリーという高速で読み書き出来るメモリーに溜め込まれるのでございます。
その理由は撮影データをいきなり記録メディアに書き込むと、記録メディアがデータを書き込み終わるまで次の撮影が出来なくなるからです。
特に連写や大サイズでの撮影時は記録メディアへの書き込み待ちの時間が長くなり、シャッターチャンスを逃してしまいます。
そうならないためのメモリーでございますので、バッファーメモリーは記録メディアよりも読み書きの速度が速くなければ意味が無いであります。
このバッファの仕組みは、飲食店に例えると待合室に相当するものでございます。
お客様は客席(記録メディア)の椅子に座る前に、待合室(バッファーメモリー)があるとそこで座って待てるというものです。
待合室(バッファーメモリー)が無い店は、お客様は寒さや暑さや雨に耐えながら店の外の行列に並ぶか、諦めて他の店に行ってしまいます。
なおバッファーメモリー自体にも、当然ながら容量に制限がございます。
バッファーメモリーの容量は高級なカメラほどが大きいので、その結果連写性能がよくなります。
バッファーメモリーの容量がいっぱいになると、記録メディアに書き込みが終わった分だけ空くのを待つことになります。
つまり連続撮影速度や最大連続撮影枚数は、バッファーメモリーの性能によるところが大きいのでございます。