ケーブルレリーズとは、三脚などに固定したカメラのシャッターを切る時に、ブレを防ぐ目的で使われる撮影用アクセサリーです。

うーーーん、この説明だけはわかりにくいですね……

普通わざわざ三脚にカメラを固定するのは、ブレを防ぐためでございます。

特に三脚がマストなのはスローシャッターや長時間露光撮影などですが……

せっかく三脚を立ててカメラを固定しても、撮影者が指でシャッターボタンを押してしまうと、その力でカメラが動いてしまいブレをおこしてしまうのです。

そこでブレを起こさないように、シャッターボタンに触れずに写真を撮るという魔法のような撮影を可能にするのがケーブルレリーズでございます。

なんだかテレビショッピングのような説明になってしまいましたが……(笑)

さてケーブルレリーズには、機械式と電気式の2つのタイプがございます。

機械式はシャッターボタンのねじ穴に取り付けて使用します。

ケーブルレリーズを操作すると、ケーブルの先から針のような芯が出てきて、それがシャッターボタンの中心を押し込んでシャッターが切れる仕組みでございます。

当然シャッターボタン側もそれに対応した規格サイズのねじ穴が付いている必要があり、フィルムカメラの時代では汎用的でしたが……

近年ではビューカメラの様な大型カメラを除いて、ほとんど見かけなくなってしまいました。

もう一つの電気式は、リモートコードでカメラの電気接点に接続します。

イヤホンのミニプラグのような形状をしたプラグを、カメラ側の端子穴に差し込む方式が一般的でございます。

電気式(リモートコード式)の良い所は、シャッターを切る以外にプログラム設定ができることでございます。

例えばセルフタイマーの設定時間変更や、インターバル撮影の設定、一度のレリーズで複数回のシャッターが切れるなど、カスタム設定出来るモデルもございます。

そのためデジカメ時代になってからは、電気式(リモートコード式)レリーズが一般的になっています。

ところで撮影時にケーブルレリーズを持っていなければ、セルフタイマーでシャッターを切るという裏技をございます。

そのために今のデジカメは2秒という超短時間のレリーズタイムの設定もあるほどです。

しかし何でもケーブルレリーズ無しで撮影できるわけではございません。

風景や動かないモノの撮影はできますが、シャッターチャンスを狙うような動きのある被写体の撮影は出来ないのでございました。