カメラディスタンスとは、かっこいい名前ですが単なるカメラから被写体までの距離をいいます。
厳密に言えば、デジタルカメラのイメージセンサー(撮像素子)位置から主要被写体のピントを合わせた位置までの距離を指します。
しかし一般的には大まかな感じで使われ、引き(ヒキ)等と粋な呼び方をされることもございます。
カメラディスタンスはよくワーキングディスタンスとごちゃ混ぜで使われる事が多いですが、ワーキングディスタンスはレンズの先端から主要被写のピントを合わせた位置までの距離となります。
つまりカメラディスタンスは、ワーキングディスタンスよりもボディの厚みと飛び出たレンズの長さほど長いということでございます。
実はこのカメラディスタンスは成り行き任せで扱われることが多くございます。
特に初心者は無意識にカメラディスタンス(撮影距離)を無視して、ズームレンズの画角で被写体の大きさを調整する事が多いので注意しましょう。
しかし使用するレンズの画角との関係が非常に強いので、画面構成やフレーミングを決める上で欠かせない重要な要素なのであります。
カメラディスタンス(撮影距離)は狭い場所などで制約を受ける事も多く、その場合は広角レンズなど撮影レンズの画角で調整します。
また、カメラディスタンス(撮影距離)は遠景側で制限を受けることはありませんが、近距離では使用レンズごとに最短撮影距離の制限がございますので注意が必要でございます。