雲台(うんだい)とは、三脚の上部に取り付けて、デジタルカメラ等を取り付けるための台座を言います。

孫悟空が乗っている雲「筋斗雲(きんとんうん)」のことではありません。

しかしそれが、雲と何の関係があるのでしょうか?

三脚の上に乗った雲台の形が複数の足で身体を支えている蜘蛛に似ていたから、昔は「蜘蛛台(くもだい)」と呼ばれていたそうでございます。

ところが蜘蛛だと印象が良くないので、いつの間にか「蜘蛛(くも)」を「雲(くも)」に変えて「雲台」としたという説がございます。

さて本題に戻りまして、雲台はカメラの固定だけではなく、撮影アングルや縦位置、横位置などのポジションも調整するのが役目でもございます。

その動かし方や作りの違いで3種類の雲台が普及しております。

  1. 欧米で一般的な「自由雲台」は、1つのノブの開け閉めで全てのアングルにカメラを調整できます。
  2. 日本で一般的な「3ウェイ雲台」は、3方向ごとに独立して調整が可能で、水平垂直を始め細かな調整が可能です。
  3. 左右の傾きが調整出来ない「2ウェイ雲台」は、もともと動画撮影用ですがリーズナブルな三脚にセットされて販売されていることが多くみられます。

ところでリーズナブルな三脚は、雲台とセットで販売されるのが一般的で、三脚から雲台を取り外したり交換出来ない製品が多いので注意が必要でございます。

それに対して、プロユースの三脚は雲台が別売りであることが一般的です。

さらに三脚と雲台の取り付けネジは、「U3/8インチ(太ネジ)」と「U1/4インチ(細ネジ)」の2種類の規格があるので注意が必要です。

一般にアダプターを使用して切り替えも出来ますが、中には両方のネジに対応した製品もございます。