接写リング(中間リング)とは、カメラボディとレンズの間に取り付ける接写撮影のための機材です。
製品のタイプにより「金属やプラスチックの筒を組み合わせて長さを調整する製品」と「ベローズ(蛇腹)で長さを無段階に調整できる製品」の2種に大別できます。
さて接写リング(中間リング)を取り付ける事で、レンズの最短撮影距離よりもさらに被写体に近づいたり、被写体を拡大して撮影できるのでございます。
つまり高価なマクロレンズを買わなくても、撮影倍率を上げることができる便利グッズなのです。
ところで接写リング(中間リング)は、以下のような非常にユニークな特徴をもっています。
- 光学系を挟まないので、クローズアップレンズよりも画質の劣化が少ない。
- 最短撮影距離が短かくなっても、レンズの焦点距離は変わらない。
- 接写リング(中間リング)が長くなるほど、接写倍率が上がり被写体の拡大率が上がる。
- カメラディスタンス(撮影距離)は中間リングの制約を受けて、中~遠景にはピントが合わなくなる。
- しかも接写リングの長さがレンズの焦点距離よりも長くなると、どこにもピントが合わなくなる。
- 接写リング(中間リング)の長さに比例して、露出が多く必要となる。
色々欠点もございますが、マクロレンズよりもお安く、クローズアップレンズよりも画質の劣化が少ない優等生なのでございました。