圧縮ノイズとは、デジタルカメラで撮影した画像などを、主にJPEG方式で圧縮した時に出るノイズです。
圧縮ノイズは圧縮率を高めれば高めるほどに強く出ますので、データ容量はケチらないようにいたしましょう。
と言いましても今のデジタルカメラはほぼ全てが、撮影後画像データをカメラ内でPEG方式で圧縮して保存するようになっております。
一番高圧縮での保存に設定しても、それほど酷く圧縮ノイズは出ませんので心配ご無用でございます。
それよりも圧縮ノイズが問題になりますのは、むしろ撮影後のデータをカメラ外で扱う場合です。
今まで問題の多かった一例を上げますと、ネット上に画像を上げる時がございます。
読み込み時間を考慮して、高圧縮をかけてしまう事が多かったのです。
しかしコレもブロードバンド時代の現在では、あまり容量重視の高圧縮はしなくなりましたね。
にもかかわらず、時たま圧縮ノイズで画像が破綻しかけた酷い写真を目にすることがございます。
いったいどのよう様にしてこのような酷い状態にまでなってしまうのでしょうか?
それは一度JPEG方式で圧縮したデータに上書き保存する時に、更にJPEG方式で圧縮してしまっているからなんですね。
特に人から人に、このような状況を繰り返されている画像は酷いものでございます。
さて肝心の圧縮ノイズですが、大きく2つのノイズに分かれます。
まず一つめは「ブロックノイズ」です。
ブロックノイズはJPEGが圧縮時に、写真データの容量を減らすために8×8画素を1つのブロックにまとめる事が原因です。
そのブロック単位で圧縮をかけるので、強く圧縮をかけすぎるとブロックがモザイクのように目立ってくるのです。
さて二つ目の圧縮ノイズは「モスキートノイズ」です。
モスキート(蚊)の形をしたノイズということで、モスキートノイズを呼ばれるそうですが……
実際どう見ても蚊には見えないのでございます。
蚊の形と言うよりも本来何も無いところに蚊のように出現するので、モスキートノイズと呼ばれるのかも知れませんな。
それにしてもデジタルカメラは、たくさんの種類のノイズだらけ!
撮影は常にノイズとの戦いなのであります。