カスタムファンクションとは、デジタルカメラの各種機能をユーザーが自分の使いやすい様に設定出来る機能です。

フィルムカメラの時代は、カメラに設定する項目と言えばフィルムのISO感度位でした。

あとは絞りとシャッター速度を露出に合わせてシャッターボタンを押すだけです。

そのISO感度ですら、DXコードが普及してからは自動設定される様になりました。

なんとシンプルな事でしょう!

それに比べて今のデジタルカメラの設定項目の多さは、フィルムカメラと雲泥の差がございます。

その理由といたしましては、デジタルカメラがビデオカメラの様に電気製品であることと、撮影だけではなく自分の好みに合わせて現像処理までしてくれる様になったからなのであります。

この自分好みのありとあらゆる項目というのが、カスタムファンクションで設定できるのでございます。

一例を挙げますと、露出補正のステップを1/3EVから1/2EV刻みにするとか、オートフォーカスエリアのサイズを変更するとか、セルフタイマーのカウント数を変える等、あげればキリがございません。

このような膨大なカスタムファンクションを、その都度メニューをさかのぼって設定を変更するのは非常に面倒くさいのでございます。

そのために、良く使うカスタムファンクションを割り当てておける「ファンクションボタン」というボタンのついたカメラもございます。

また「クイックメニュー」と申しまして、よく使うカスタムファンクション一覧を背面液晶画面に表示して、そこからショートカットで設定を変更出来る機能もございます。

さらに「カスタムセット」機能が付いたカメラでは、全ての設定項目をメインダイヤルのモードに記憶させる事もできます。

一度設定しておけば、メインダイヤルでモードを選択するだけで、登録した時と同じカスタムファンクションで撮影できるのであります。