視度調整機能とは、カメラのファインダーと自分の目の視度を合わせる機能です。

ファインダーの接眼部の近くに、小さなダイヤルやレバーが付いているアレが「視度調整機能」です。

現在のデジカメには、ほとんどの機種に付いている機能なのでございます。


ところが昔のカメラは、視度調整機能が付いていないのが当たり前でした。

仕方なく1000円位払って「視度補正レンズ」と言うアクセサリーを買って、ファインダーのアイピースに取り付けていたのでございます。

FUJIFILMのフラッグシップモデルであるX-PROは、今としては珍しく視度調整機能が無く、視度補正レンズを取り付けるタイプでしたね。

最近X-PRO2になって、ようやく視度調整機能が付きまして、喜んでいるのは私だけでは無いと思うのでございます。


ところで、カメラ売り場で展示品のカメラを覗いてみて、一瞬クラっと来た経験をした人は少なくないのではないでしょうか?

そういう時は、視度調整機能の度数が、自分の度数と大きく狂っていたのが原因でございます。


ところで実際の視度は、D(ディオプトリ)という屈折率の単位で示されます。

なので、近視の人はマイナス方向(凹レンズ)へ調整し、遠視の人はプラス方向(凸レンズ)に調整するのが、ー正しい調整法でございます。

さて意外と知られていませんが、カメラ本体は製造時にプラスマイナス0の位置で、すでに0.5~1.0Dにしてあるのが一般的です。

つまり近視の人に有利な状況に調整してある、ということなのでございました。

視度調整機能があると、年齢と共に遠視が進んできたときや、一台のカメラを家族で共用するときなど、非常に便利なのでございました。