有効口径とは、デジカメ等のレンズに光が通る口径の最大値です。

たまに有効口径を入射瞳(にゅうしゃひとみ)という面白い呼び方をする人もいます。

さらにわをかけて、それを入射瞳(にゅうしゃどう~New Shadow)と呼ぶ方もいらっしゃいます。

ところで肝心の有効口径ですが「有効口径なんで難しい言い方をして!それって解放絞りの直径の事だろう?」とおっしゃる方もいらっしゃいますが……

実は有効口径は、絞りの直径と一致するレンズと一致しないレンズがあるのでございます。

レンズに平行に入ってきた光が一番たくさんレンズを通過するのは、絞りを一番開いた状態で間違いございませんが……

肝心のその時の有効口径はどこで測った数字かというと、絞りの口径ではなくレンズ前玉の口径で測った数字なのでございます。

その理由は周辺光量の低下を防いだり画面周辺の画質を上げるために、レンズの前玉一杯の口径を使わないように絞りで調整されているからです。

具体的にはレンズ内の絞り機構の位置や、解放F値でも絞りが完全に開かずに若干絞られているレンズ等があるためでございます。

そのために有効口径は、レンズ前玉の口径で測った方が確実なのでございます。

ところで焦点距離を有効口径で割ると、そのレンズの解放F値(一番明るい絞り値)が出てきます。

つまり「解放F値=焦点距離/有効口径」と言う事でございます。

あなた様の50mmレンズのF値が2.0であれば、有効口径は25mmと言う事になりますね。

これでまた一つ賢くなりました。