アイレベルファインダーとは、カメラを目の高さに構えて覗くファインダーのことを言います。
ちなみにファインダーとは、写真に写る範囲や像を確認するためにカメラに付いている覗き穴です。
一眼レフカメラをはじめとして、ミラーレス一眼もコンパクトカメラもファインダーが付いていれば、全てアイレベルファインダーを基本に設計されているのでございます。
なので写真を撮ると言えば、みんな無意識にカメラを顔面に押しつけて撮ろうとします。
それくらい今のカメラではアイレベルファインダーがあまりにも当たり前過ぎて、死語になってしまった感もございます。
逆に「アイレベルファインダーでないファインダーのカメラなんてあるの?」と聞かれてしまいそうですが……
アイレベルファインダーが誕生する前は、お腹の位置でカメラを構えて上から覗き込む形式の「ウエストレベルファインダー」が主流でした。
つまりお腹が出ている人ほどカメラが安定します。(笑、本当かいな?)
上から覗き込む形式は二眼レフカメラを中心に広まり、現在でも中型一眼レフカメラはウエストレベルファインダーを基本採用しているのでございます。
今から考えると写真を撮るのに被写体の方を向かずに、うつむいて下を向いて撮影するという異様な撮影スタイルが一般的だったわけです。
オマケにウエストレベルファインダーのファインダー像は左右逆だし……
つまり当時は、顔面にカメラを押し当てて被写体と向き合って撮影するアイレベルファインダーなど想像もできなかったわけでございました。