アイピースシャッターとは、接眼部からファインダーへ光が入って来ないように遮光する幕のことです。

シャッターというネーミングがされていますが、撮影するときの使われるシャッターとは全然別物なのでございます。

アイピースというのは「LOVE(愛)&PEACE(ピース)」を連想する素敵な名前ではございますが……

単なるファインダーの接眼部のことでございます。

ところで接眼部からファインダーへ光が入ってくるとは、どのようなケースでしょうか?

セルフタイマーで撮影するときや、リモートレリーズワイヤレスレリーズでの撮影のときが多いのではないでしょうか?

いずれも三脚にカメラを固定して、ファインダーを覗かない状態でシャッターを切る撮影でございますね。

つまりアイピースを覗く目がファインダーの蓋にならないので、光が入ってくるのです。

そのためにアイピースに蓋をしてしまうのが、アイピースシャッターの役目なのでございます。

しかし一体全体、ファインダーから光が逆流すると何が困るのでしょうか?

通常露出は、レンズから入る光だけを測光センサーで測り決められます。

ところがファインダーから光が入り込むと、その光も測光センサーに届きます。

つまり両方の光を測光してしまい、露出が狂うのでございます。

そのために高級一眼レフカメラには、アイピースシャッターが内蔵されているのです。

アイピースの横に付いている小さなレバーで、アイピースシャッターを開け閉めできるのです。

「俺のカメラにはそんなの付いてないよ!」とおしゃる方もご安心下さい。

そんな高尚な機能が無くても、パーマセルの黒テープのような遮光性の高いテープをアイピースに貼ってしまえば良いのです。

カメラによってはアイピースカバーとかアイピースキャップというのが付属品で付いてきている場合もございます。

またアクセサリーシュー(ストロボ取り付け部分)のカバーを外せばそれがアイピースカバーに変身したり……

無くさないようにアイピースカバーが最初からストラップに取り付けてある製品もあるのです。

要はアイピースに蓋をして、光が入らなくすれば良いだけの話でございました。