顔認識機能とは、デジタル機器で目・鼻・口の位置情報を元に、人間の顔を識別する機能です。

近年は個人を識別する個人認証機能が開発され、それとごちゃ混ぜに使われている事もあります。

ここでは、主にデジタルカメラに装備された「顔認識機能」について解説いたします。


さて初めてデジカメに搭載された顔認識機能は、2005年に発売されたNikon COOLPIX 5900でございました。

しかし近年ではアートフィルター同様、上位機種の一眼レフカメラにも搭載されるほどの人気機能となりました。

さらに今では顔認識機能に瞳まで認識する機能が加わり、どちらかの瞳に自動的にピントを合わせてくれるカメラも珍しくありません。

一度に認識できる人数は10人以上は当たり前、中には笑顔を認識して自動的にシャッターを切ってくれる付加機能まで付いた機種もございます。

さらにその上、まるでプリクラのように美肌にレタッチしてくれる気の利いた機能もございます。

なんだか用語解説と言うよりTVショッピングの様になりましたが、大切な事をひとつ申し上げます。


大半のカメラは、「顔認識機能を使った時は、ピントだけでなく露出やホワイトバランスもピントを合わせた顔に合わせる」と言う事です。


ところで最初に少し申しました「個人を識別する機能」ですが、最近のデジカメにも搭載されている事が多くなっています。

これも顔認識の一部といえるのでしょうが、あらかじめ登録された顔に近い顔を見つけて、優先的にピントや露出を合わせるという凄い機能でございます。

また事前に名前も一緒に登録しておくと、ピント合わせの時や撮影画像の再生時に、名前まで表示してくれるという優れモノなのです。


それにしても今までは「カメラ自身は自分がどんな被写体を撮っているのかがわからない」という大前提が、顔認識機能が搭載されたことで、少なくとも人を撮っていることはわかっている時代となったわけです。

これって凄い事だと思いませんか?

そこでちょっと顔認識機能をからかってみたくて、モニター上のGoogle画像検索結果にレンズを向けて遊んでみました。

ちゃんと人間の顔とアニメの顔は区別するみたいですね。

ドラえもんやミッキーの絵では顔認識機能は働きませんね。

さらに驚いたのが……

カーネル・サンダースおじさんご本人と、お店の前に立つ等身大人形の顔写真が多数混在する画面上で試してみた結果……

なんと顔認識機能は、ご本人の顔だけにしか認識しないではありませんか……