魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)とは、約180度の画角で超広範囲を写し込むことが出来る広角レンズです。
文字どおり魚から見た世界のように写るので、魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)と呼ばれております。
たまに「全周レンズ」とか「全天レンズ」とか、呼ばれる方がいらっしゃいますのでございます。
まあ、周囲が全部写るので「全周レンズ」と呼ぶのはわかりますが……
実は魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)は、元々気象観測用につくられたので「全天レンズ」と呼ばれることもあるのでございます。
それにしても魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)は、どうしてこのようなまん丸な画面になるのでしょうか?
実は画面をまん丸にするために、樽型の歪曲収差をワザと補正しないで設計されているのです。
でも全ての魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)がまん丸な画面と言う訳でもなく、「対角線魚眼レンズ」という普通に画面が四角形なものもございます。
これは樽型の歪曲収差をちゃんと補正して、180度の画像を長方形の画面一杯に写し込むようにしてあるからなんです。
ですので魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)というのは、まん丸の画面と、従来どおりの四角い長方形の画面と2種類存在するのでございます。
そしてまん丸の画面の方が「全周魚眼レンズ」、四角い画面の方が「対角線魚眼レンズ」と名付けられております。