焦点距離とは、デジタルカメラ等のレンズの前面に○○mmとか書かれているあの数字です。
この数字は長さを表していることはわかりますが、一体何なんでしょうか?
実は、レンズの「主点」から「焦点位置」までの距離なんです。
「主点」とは、レンズの計算上の真ん中でございます。
あくまでも計算上の真ん中なので、レンズによってはレンズ本体の外側になることもあるのです。
「焦点位置」とはピントが合う面です。
ここで点と言わずに面と言ったのは、ピントは点ではなくイメージセンサーと平行な面で合うからなのでございます。
肝心のこの数字が変わると何が起こるかと言えば、画角が変わるのです。
この数字が大きければ焦点距離は長くなり、遠くの物を引き寄せて写せる望遠レンズになるのでございます。
反対に、この数字が小さくなれば焦点距離は短くなり、遠近感を誇張しながら広い範囲を写せる広角レンズになるのでございます。
そして、その中間辺り(50mm前後)は標準レンズと呼ばれて、人間の視覚に近い画角なのであります。
ちなみに画角は、カメラのイメージセンサー(撮像素子)の大きさで決まります。
つまりどれくらい望遠か?広角か?は、レンズの焦点距離とカメラの画角(イメージセンサーの大きさ)の関係で決ままるのでございます。
同じ焦点距離のレンズでも組み合わせるカメラ次第で、望遠レンズになったり広角レンズになったりするのです。