照度とは、ある面に入ってくる光の総量をいいます。

単位はlxと書いてルクスと読みますが、たまにルーメン毎平方メートルと言う人もいらっしゃいます。

ある面とは、白いノートでも黒いテーブルでも全く関係ありません。

ただ単にある面が、どれだけの光で照らされているかということなのです。

さらに、近くから照らすとか横から照らすとか、照らし方も全く関係ありません。

ただ単にある面が、どれだけの光で照らされているかということなのでございます。

一定の照度でも、照らされたモノや照らし方次第で、人間は明るく感じたり暗く感じます。

その明るいとか暗いとか、人間が感じることのできる量で表せるのが「照度」の最大の特徴なのです。


ところで良く比較される対象に「輝度」があります。

輝度は、ある面からどれくらいの光が発せられているかという量です。

ディスプレイの明るさを示すときに、良く使われていますよね。

「輝度」は単位面積当たりの明るさなので、光源の面積が大きいほど全体の明るさも増します。

それに対して「照度」は、面の影響は受けずに照らしている明るさだけで決まるのでございます。

なので一般に「照度」は、部屋の明るさや机の上の明るさを表すのによく利用されますよね。


ところでデジタルカメラにおいては、周りが暗いことを「低照度」と表現されているケースが多く感じます。

取扱説明書に、低照度時はAF(オートフォーカス)が働きませんとか、よく書かれているのでございます。

もしあなたが入射光式露出計を持っていたら、ピンポン球のような球体カバーを平面カバーに取り変えてみましょう。

そうすると照度計として使える機種が少なくないのでございます。

入射光式露出計は入ってくる光の量を測る露出計なので、受光部を「ある面」にしてしまえば、照度も測れるということなのでございます。