撮像素子(イメージセンサー)とは、デジタルカメラのレンズを通った光を電荷に変換する半導体をいいます。

簡単に申しますと、デジタルカメラでフィルムの役割を果たす部分でございます。

なので、実際にフィルムカメラのフィルムと同じ位置に配置されています。

しかしフィルムのように、撮像素子(イメージセンサー)だけをボディー本体から交換することはできません。

以前リコーGXRという、交換レンズごと撮像素子(イメージセンサー)を交換するというユニークなカメラもございましたが、あくまで例外でございます。

また撮像素子(イメージセンサー)は、デジタルカメラの中で一番高価なパーツでございます。

1枚のシリコンウェハーから何枚つくれる大きさかで、カメラの価格が決まるとも言われているのでございます。

撮像素子(イメージセンサー)には、CCD(電荷結合素子)と呼ばれる半導体が使用されてきましたが、近年はCMOSと呼ばれる半導体に置き換わりつつあります。

さて撮影で撮像素子(イメージセンサー)にて光から変換された電荷は、まず電気信号として取り出されます。

この撮像素子(イメージセンサー)から電気信号として取り出す方式が、CCDとCMOSの大きな違いでございます。

取り出された電気信号はA/Dコンバーターでデジタル変換された後、画像エンジンで処理され画像として記録メディアに記録されます。

どちらの半導体も画素数に相当する画素(ピクセル)が、碁盤の目のようにぎっしり並んでいます。

そしてその一つ一つに、オンチップマイクロレンズと呼ばれる集光用凸レンズやRGBの原色フィルターがかぶせてあるのでございます。

ところで撮像素子(イメージセンサー)は、半導体なので色を感じません。

そこでRGBの原色フィルターを使って色分解して色をつくりだしているのでございます。

なお意外と知られていませんが、撮像素子(イメージセンサー)はむき出しで取り付けられているのでありません。

空気との接触を避けるために専用ケースに密封されて取り付けられているのでございます。

実際はそのケースのカバーガラスの上に、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等の各種フィルターが置かれています。

そのために撮像素子(イメージセンサー)に、直接ゴミやホコリが付着することはございません