手ぶれ補正機能とは、デジタルカメラで起きる手ブレとカメラブレを軽減する機能です。

しかしながら被写体ブレまでは軽減できないのございます。

現在の手ぶれ補正機能は機構により大きく3つに分かれております。

  1. レンズシフト方式
  2. センサーシフト方式
  3. 電子式

1つめの「レンズシフト方式」は、フィルムカメラの時代からあった方法で、レンズ内の補正レンズがシフトしてブレを吸収します。

レンズごとに補正システムを組み込むのでコスト高となる反面、レンズごとに最適の補正が行われるという利点もございます。

さらに一眼レフカメラのファインダー像でも補正効果がわかるというメリットもありますので、一眼レフカメラを主に普及しております。

2つめの「センサーシフト方式」は、イメージセンサー(撮像素子)をブレと逆方向にシフトさせてブレを吸収する方式でございます。

補正効果は一般的にシャッター速度2段から3段分、最近は5段分まで補正できるという代物もございます。

どのレンズでも補正が効くので大変便利ですが、ミラーレス機以外はファインダー上では補正効果がわからないというデメリットもございます。

そのため、最近ミラーレス機を中心にシェアを伸ばしている方式なのであります。

3つめの「電子式」は、もともとビデオカメラで普及した手ぶれ補正でしたが、一部のコンパクトデジタルカメラでも使用されている方式でございます。

機械的な仕組みがないのでコストが安くて済みますが、イメージセンサー(撮像素子)が全面使えないうえに、画像処理で手ブレを後から消す方式なので画質が劣化してしまいます。

ということで、デジタルカメラでの普及度はイマイチでございます