入射光式露出計とは、被写体に当たる光を直接測光する露出計です。
入射光式露出計は反射光式露出計のようにカメラに内蔵される事は無く、単体の露出計として使用されるのが一般的でございます。
皆様もポートレート撮影等で、モデルの顔の位置から白いピンポン球のような受光部を、カメラのレンズに向けて測っているのを、一度はご覧になった事があるのではないでしょうか?
入射光式露出計は、被写体に当たる光を測るのが目的の露出計でございます。
なので露出計の受光部をできるだけ被写体の近くに置くのがポイントです。
そして露出計の受光部の向きは、カメラのレンズに向けて測るのが原則なのであります。
白いピンポン球の半球のような受光部が、被写体の代わりに光を受け止めてくれます。
そして半球であることから、正面はもちろんトップライトからシャドウ部まで全て方向からの光を受け止めて平均化してくれます。
ライバル?の反射光式露出計との違いは、露出計の受光部に直接当たる光の光量を測るために、被写体の色や反射率の影響を受けないと言う事でしょう。
入射光式露出計とは?被写体の色や反射率の影響を受けない優れ物
つまり入射光式露出計は、反射光式露出計の最大の欠点をカバーしているのでございます。
それだけではなく背景の明るさまで影響も受けないために、光量を正確に測るのであればこれ以上の露出計はありません。
最初は映画用に開発された入射光式露出計ですが、正確に安定した光量が測れるためにスチル写真にも使用されてきたのでございます。