無限遠とは、レンズの距離目盛の無限遠「∞」マークで表示してある遠距離のところを指します。
名前からしたら、はるか宇宙の彼方M27星雲辺りを指しているように聞こえますが、決してそんな事はございません。
ところでAF(オートフォーカス)やミラーレスの時代になって、レンズの鏡筒から距離目盛が消えてしまったレンズが多くなりましたね。
そのせいで、「∞」マークを見かけたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このマークは決して8の字を間違えて寝かしているわけではございません。
れっきとした学術記号で「インフィニティ」とかっこいい呼び方をします。
そう言えば国産車にそう言う名前の車がありましたね。おっと!今もあるのか……
なので写真の世界でも、かっこつけて「いんふ」と呼ぶ方もいらっしゃるのでございます。
フィルムカメラのOLYMPUS PENのように、写真の世界では10mから先はもう無限遠扱いになっているレンズもたくさんあります。
広角レンズになると、2mや3mの次がもう無限遠マークになっているレンズさえございます。
つまり写真の世界では、川の向こうも、手前の山も、遠くの山並みも、月も太陽も、全部無限遠扱いになると言うお話しでございました。