IX24とは、今は消滅したAPS(アドバンスト・フォト・システム) で使用するフィルムの規格名。
IX240は従来の35mmフィルムの約60%の大きさで、パトローネのカートリッジの中にフィルムが密封されているのであります。
フィルムは製造過程でこのカートリッジに収められたら最後、35mmフィルムと違い撮影前後も現像後も見ることも触ることもなく保管されるのであります。
つまり、フィルムでありながらフィルムが見えないので、見えないフィルムなのであります。
そのため、内部でカビが発生しても外からはわかりません。
え?だったらどうやって画像を確かめるかって?
そのために、全写真のコンタクトプリントを縮小したようなインデックスプリントが付いてくるのでございます。
フィルムの現在の状況は、カートリッジの底面の4種のマーク見て確認します。
マークはそれぞれ、未使用・撮影途中・撮影済未現像・現像済の4種であります。
「撮影途中」なんてマークがあるのは、このフィルムが撮影中に取り出して他のフィルム交換した後、又戻すというような荒技も出来るためでございます。
尚、廃棄覚悟なら、ドライバーで分解してフィルムを取り出すことも可能。
一度取り出したら、戻すのは至難の業なのでございます。
フィルムは35mmフィルムのパトローネ同様、軸を中心に綺麗に巻かれているのでございました。
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