液晶モニターとは、デジタルカメラに付いている液晶の表示装置です。
自分のデジタルカメラに液晶モニターが付いていない方は、よほどのレアなデジカメをお持ちと思ってよろしゅうございます(笑)
それほどまでに液晶モニターは、今のデジタルカメラにとって不可欠なアイテムなのでございます。
さて肝心の液晶モニターは、大きく3つの役目を担っております。
まず最初は、カメラの各種設定を液晶モニターを通して行うことでございます。
デジタルカメラはフィルムカメラと違って、撮影だけでなく電気的な現像までカメラ内部で処理します。
そのために画質を含めたありとあらゆる設定項目の大半を、液晶モニターを通して行うのが一般的です。
さらに大型のカメラを除いては、撮影機能の設定もダイヤルやボタンが割愛される傾向にあり、液晶モニターを通してメニューから設定するのが増えつつあります。
そのため液晶モニターにiPhoneの様にタッチパネル機能がついていれば、とても便利なのでございます。
2番目の液晶モニターの役割は、ズバリ!ファインダーの代わりです。
ライブビューの映像を液晶モニターに表示することで、パララックス(視差)の発生しない、ほぼ視野率100%の画像を表示できるのです。
ライブビューとは、イメージセンサー(撮像素子)で受けた光の信号を、液晶モニター上に画像として表示する機能でございます。
おかげで大半のコンパクトカメラからは、ファインダーそのものが消えてしまった今日この頃であります。
3番目の機能は、おなじみのポストビュー(撮った画像をその場で液晶モニターに映し出して確認する事)です。
撮影者だけでなく、被写体になった人達と寄ってたかって見ることができます。
ところで液晶モニターには固定されたタイプと、可動するタイプがございます。
さらに可動する液晶モニターは2つのタイプがございます。
一つめは「チルト式液晶モニター」です。
液晶モニターが文字通りチルト(上下方向に首を振る)するので、地面すれすれから液晶モニターをのぞき込みながら、ローアングル撮影ができます。
反対にカメラを高く持ち上げて、液晶モニターを見上げながらハイアングル撮影も可能でございます。
二つめは「バリアングル液晶モニター」です。
バリアングル液晶モニターは、チルト(上下方向に首を振る)に加えて、左右にも動かす事ができます。
そのために縦位置でも、ローアングル撮影とハイアングル撮影ができるのが特徴でございます。
さらに液晶モニターを180度回転させることもできるので、自分撮りにも使う事ができるのでございます。
このように現在のデジタルカメラは、液晶モニター無しでは写真を撮ることが出来ないと言っても過言ではありません。
なので新製品が発表されるごとに、液晶モニターも進化を遂げています。
しかし液晶モニターは、イメージセンサー(撮像素子)の次にバッテリーを消費するアイテムなので気に止めておきませう。