輝度(きど)とは、ある面からどれ位の光が発せられているかという量です。
いきなりですが、覚えていますか?1970年代に飛行船と宣伝列車で日本中を横断した、日立のカラーテレビ「日立キドカラー」の語源でもあるのです。
ちなみにキドカラーのキャラのポンパくんは、真空管を使わずにポント押せばパっと画面が出るのでポンパくんなのです。そんな事はどうでもいいか(笑)
輝度のポイントは、平面状の光源の明るさを表すものであることです。
よって点光源とみなされる、電球や星の明るさを示すときは使われないのでございます。
一番良く目にするのはオスプレイではなく、ディスプレイのカタログ上ではないでしょうか。
一般に光源が広いほど全体が明るくなるので、輝度は面光源の面積で光度(明るさ)を割って(正確には微分する)cd/㎡(カンデラ毎平方メートル)で表わされます。
つまり単位面積当たりの明るさなので、光源の面積が大きくなるほど全体の明るさも増します。
ところで「輝度」の特性を知るには、「照度」と比較してみるのがわかりやすいと思います。
「輝度」も「照度」も同じく明るさを表す用語ですが、「照度」はある面に入ってくる光の総量を指します。
ある面が、白いノートでもでも黒いテーブルでも全く関係なく、ただ単にある面がどれだけの光で照らされているかなのです。
さらに近くから照らすとか、横から照らすとか、照らし方も全く関係なく、ただ単にある面がどれだけの光で照らされているかなのでございます。
「照度」のポイントは、どれだけの光を受けているかではなく、どれだけの光で照らされているかなのです。
その結果として、一定の照度でも照らされたモノや照らし方次第で、人間は明るく感じたり暗く感じるのが特徴なのでございます。
そして肝心の「輝度」は、そういう変化が全く無いない指標であるのが特徴なのです。
さて肝心のデジタルカメラの、どこに輝度が使われているのでしょうか?
まずはライブビューや電子ビューファインダー(EVF)のような、液晶モニター部分でございます。
ここから発せられる面光源の調整に、輝度という言葉が使われます。
次はヒストグラム表示に輝度情報(Y)というチャンネルがありますね。
最後に、便利だけど意外と使われてない「ゼブラパターン表示」の設定は、輝度レベルで調整するようになっているのでございます。