マクロ機能とは、マクロレンズではないのにマクロ撮影が出来るレンズの接写機能のことをさします。

特にズームレンズにおいて「おまけマクロ機能付きズームレンズ」と呼ぶ事が一般的です。

というのは冗談で、「おまけ」は付かないで「マクロ機能付きズームレンズ」と呼ばれるのでございます。

結果的にマクロ撮影(撮影倍率1:4の1/4倍撮影以上)ができれば、マクロズームレンズと言えないこともないございませんが……

マクロ撮影のために専用設計された単焦点レンズの「マクロレンズ」と区別するために、このような「なんちゃってマクロ」的な呼び方をされているものと思われるのでございます。

もともとズームレンズは最短撮影距離が長いので、接写(クローズアップ撮影)には向かないと言われ続けて来ました。

しかしそこをなんとかさせたくて、切り替えスイッチを設けてレンズの中の一部レンズ群を動かして接写(クローズアップ撮影)が出来るようにしたのが「マクロ機能付きズームレンズ」でございます。

なのでこの切り替えスイッチの事を、マクロ機能と呼ぶこともあるのです。

ところで近年では、この切り替えスイッチ無しでクローズアップ(接写)撮影ができるズームレンズが増えてまいりました。

中でも広角側から望遠側まで、全ての焦点距離でクローズアップ(接写)撮影ができるズームレンズを「全域マクロ」と言います。

そして、広角側の焦点距離だけクローズアップ(接写)撮影ができるズームレンズを「ワイドマクロ」。

反対に、望遠側の焦点距離だけクローズアップ(接写)撮影ができるズームレンズを「テレマクロ」と呼びます。

最近は「マクロ機能付きズームレンズ」の高性能化に伴い、撮影倍率1/4~1/2倍の真のマクロ撮影が出来る高性能ズームレンズも誕生しています。

これだともう「おまけマクロ」とか「なんちゃってマクロ」なんて呼ばれることはありませんね。