マイクロフォーサーズとは、デジタルカメラのフォーザーズ規格を更に小型化した拡張規格です。
一番の変更点は、レンズマウントの6mmの小径化でございます。
それに伴い4/3インチ(18mm×13.5mm)の撮像素子(イメージセンサー)はそのままで、マイクロフォーサーズ規格のレンズは一気に小型・低価格化したのであります。
従来のフォーザーズ規格のレンズ群は、イメージサークルの2倍もの口径を持つずば抜けた高画質が特徴でした。
ところがその口径のゆとりがレンズの小型化を阻み、実際35mmフルサイズの同焦点距離のレンズと比べても、たいしてサイズの変わらなかったのでございます。
次に大きな変更点は、カメラボディーからミラーボックスを無くすことで、ボディーを大幅に薄くしたことです。
それに伴いフランジバックも切り詰めて、カメラボディだけではなくレンズの小型・高性能化にも一役買いました。
マイクロフォーサーズ規格のカメラは、ミラーボックス内のクイックリターンミラーが無くなり「一眼レフカメラ」ではなくなったのでございます。
つまり「マイクロフォーサーズ」=「一眼カメラ」or「ミラーレス一眼」となったのであります。
ところで従来のフォーザーズ規格のレンズを使いたい時は、専用アダプターを取り付け高画質も引き継いで撮影可能でございます。
しかし困った事にAF(オートフォーカス)の互換性までには至らず、ピント合わせに時間がかかってします。
この原因はフォーサーズレンズは「位相差検出AF方式」を前提に設計されているにも関わらず、マイクロフォーサーズカメラが「コントラストAF方式」であるためです。
ただしオリンパスOM-D EM-1の1機種のみ、「コントラストAF方式」に加えフォーサーズレンズを装着したときのために「位相差検出AF方式」も搭載しているのでございます。