最短撮影距離とは、デジタルカメラのイメージセンサー(撮像素子)位置からピントを合わせることができる被写体までの距離の中で、最も短い距離です。

簡単にいいますと、どこまで近くにピントを合わせる事ができるか、つまりどこまで被写体に近づいて撮れるかという距離でございます。

「え!それはワーキングディスタンスじゃないの?」と思われたあなた様のためにご説明しますと……

ワーキングディスタンスとは、レンズの先端から主要被写のピントを合わせた位置までの距離でございますので、測り始めの位置が違うのでございます。

ワーキングディスタンスはクローズアップ撮影(接写ともマクロ撮影とも言います)の時に多く使われますので最短撮影距離と同義語のように思われますが、3m先のモデルを撮ってもワーキングディスタンスはワーキングディスタンスなのでございます。

ただし、最短撮影距離が短いレンズほど、ワーキングディスタンスが短いという相関関係はございます。

最短撮影距離は、あなたがお持ちのレンズにもどこかに印字されているはずです。

しかし、同じ焦点距離のレンズでもメーカーやモデルにより最短撮影距離はバラバラでございます。

なお普通のレンズは、焦点距離の10倍の距離よりカメラディスタンス(撮影距離)より短くなると光学性能が落ちると言われております。

そのためその現象を補正して、普通のレンズよりも最短撮影距離が短く設定されているマクロレンズというレンズがございます。

つまり、被写体にグンと近づいて撮る事が出来るのでございます。

その上マクロ撮影(接写ともクローズアップ撮影とも言います)以外の遠景側でも、普通のレンズと同じ使い方ができますのでお得な万能レンズとも言えます。