ノイズリダクションとは、文字どおりデジタルカメラの撮影データのノイズを軽減する機能です。
デジタルカメラは電子機器ですので少なからず必ずノイズが発生し、撮影条件によってはそれが目立ってくるのでございます。
画像に現れる主なノイズは、イメージセンサー(撮像素子)から発生し大きく2つに分かれます。
まず最初に一番多く見られるノイズは「高感度ノイズ」です。
ISO感度を高く設定するほど、増幅されたノイズが目立ってきて画像がざらついてまいります。
「高感度ノイズ」は、通常カメラ本体での画像処理エンジンにて、カスタムファンクションの設定値に従って軽減されます。
またパソコン上での現像処理や画像処理の段階で、ソフトウエアのノイズリダクション機能で軽減させることもできるのでございます。
この場合は被写体の状況や自分の作画意図に応じて、ノイスリダクションの結果を見ながらその度合いを何度も調整する事が可能です。
ただしノイズを目立たなくすればするほどシャープさが失われるので、ジレンマとの戦いになるのでございます。
さて2番目のノイズは、長時間露出にともなう「熱ノイズ」でございます。
デジタルカメラで長時間露出をするとイメージセンサー(撮像素子)が熱を発し、その結果何もないところにドット状のノイズ(スターノイズ)や、むら(ランダムノイズ)発生するのであります。
これらのノイズリダクション方法は、撮影のシャッターを閉じた直後に同じ露出時間だけ減算処理をする方法でございます。
そのためシャッター速度の2倍の時間、次の撮影ができないという事になるのです。