ピーキング機能とは、ライブビューの液晶モニターや電子ビューファインダー(EVF)上に、電気的に合焦表示を行う機能です。

やけに難しい言い回しになってしまいましたが、簡単に言うと、ピントが合ったと思われる部分を色つきで表示してくれる機能でございます。

ただし残念ながら、一眼レフカメラ光学式ファインダー(OVF)では、そういった機能はございません。

あくまでも、コントラスト検出方式のAF(オートフォーカス)を採用する、ミラーレス機を中心とした機能なのでございます。

あくまでもライブビューの液晶モニターや電子ビューファインダー(EVF)上でしか機能しないのです。


かっては一眼レフカメラの光学式ファインダー(OVF)に比べ、液晶モニターはもちろん電子ビューファインダー(EVF)上で、MF(マニュアルフォーカス)でピントを合わせるのは至難の業と言われておりました。

しかしピーキング機能が誕生したおかげで、液晶モニターや電子ビューファインダー(EVF)でも、ピントの合った部分が一目でわかるようになりました。

さらにピントを合わせる部分を拡大表示してくれる機能を備えたミラーレス機も多く、ピーキング機能と併用する事でピント合わせの精度がさらに高まるのでございます。

特にマクロ撮影の様に、被写界深度(ピントの合って見える範囲)の浅い撮影の時は、とても重宝するのでありました。


またカメラによっては、ピントが合っている部分の検出レベルも選択できるようになっています。

しかし注意すべき問題もございます。検出レベルを変える事で色の付いた範囲が変わりますが、これにより被写界深度(ピントの合って見える範囲)が変わっているわけではないのでございます。

さらにピーキング機能の表示色を、被写体の色とかぶらないように変える事ができるカメラもございます。

当たり前のことですが、ピーキング機能の表示は撮影画像には記録されません(笑)

ピーキング機能はこれほどまでに便利な機能ですが、ゼブラパターンの機能同様に使っている人をあまり見かけないのが残念でなりませぬ。