ペンタプリズムとは、一眼レフカメラのクイックリターンミラーで反射された左右逆の鏡像を正像にしながら、アイレベルファインダーに届けるためのプリズムです。
と、長ったらしい説明になってしまってごめんなさい。
クイックリターンミラーとは、撮影レンズの後とイメージセンサー(撮像素子)の間に取り付けられているミラーですね。
このミラーで撮影レンズから入ってきた画像を、90度反射させて上方のプリズムに送るわけでございます。
と言うわけでございまして、ペンタプリズムは一眼レフカメラ独自のものなのです。
と同時にペンタプリズムのおかげで、アイレベルでファインダーを覗くことができるのでございます。
ところでペンタプリズムは、「ペンタゴナル・ダハ・プリズム」という長ったらしい言葉を略したものです。
そして「ペンタ」とは五角形という意味、つまりペンタプリズムは5角形のプリズムなんですね。
そう言えばアメリカ国防省の建物も五角形なので、ペンタゴンなんて呼ばれてますよね。
一眼レフカメラの頭でっかちの独特のスタイルは、この五角形をしたプリズムがのせいなのです。
さて実は意外な事に、一眼レフカメラの入門機にはペンタプリズムは使われていないケースが多いのです。
その代わりにペンタミラーという、ミラーを五角形にしたものが使われています。
このペンタミラーは軽量化とコスト削減というメリットはあるのですが……
ファインダー内がペンタプリズムより暗くなるという欠点もあるのでございました。
ところで最近はミラーレス一眼ブームの影響で、ペンタプリズムやペンタミラーの無い一眼カメラが主流になりつつある寂しい今日この頃でございました。
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