画素(ピクセル)とは、デジタル画像を構成する1つ1つの点のことです。

フィルムが粒子で写真画像を表現しているのはご存じのことだと思います。

印刷物も網点の集合体で写真を表現しております。

デジタル画像も同様に、たくさんの画素(ピクセル)の集まりで写真画像を表現します。

そして写真画像全体の画素(ピクセル)を合計して、総画素数(総ピクセル数)と呼びます。

近年メーカー各社が画素数を競って開発競争を繰り広げたおかげで、現在はコンパクトカメラでも総画素数(総ピクセル数)は1千万画素と必要十分以上ございます。

それほどまでに総画素数(総ピクセル数)が多いと、何が有利なのでしょうか?

一般的に画素数(ピクセル数)が多いほど解像度が増すので、プリントや商業印刷の拡大に耐えれるのでございます。

また同時に、トリミングの自由度も高くなります。

ところがこれには落とし穴もございまして、画素数(ピクセル数)を増やば増やすほど一つ一つの画素(ピクセル)は小さくなり面積が減ってしまいます。

そうなるとイメージセンサー(撮像素子)全体の感度やダイナミックレンジが低下したり、ノイズが増えてしまうのであります。

言い換えますと解像度を上げるほどに、画質が下がってくるとも言えるのです。

特にイメージセンサー(撮像素子)が小さなカメラの高画素化は、画質低下が著しいので注意が必要でございます。

ISO感度とノイズの相関関係同様、高画素化による解像度と画質の関係もジレンマなのです。

ここはひとつ大きめのイメージセンサー(撮像素子)で、ほどほどの画素数というのがバランスがよろしいようでございます。