推奨露光指数(REI)とは、メーカが適正露出と判断した露光量をISO感度の数値で表記したものです。
そしてREIとは、Recommended Exposure Indexの略でございます。
ところで同じくCIPA(カメラ映像機器工業会)が定めたデジタルカメラ専用の感度に「標準出力感度(SOS)」という規格がございます。
こちらは推奨露光指数(REI)とは反対に、適正露出となる基準が「標準反射版(反射率18%のグレー)を撮影して8bit(0~255段階中)で118の値としなさい」と定められています。
これは、どのメーカのどのカメラで撮影しても、同じISO感度、シャッタースピード、絞り値で撮影すれば、全て同じ明るさの写真が撮れることを意味しています。
それに対して推奨露光指数(REI)は、適正露出の基準をメーカが独自につくることが許されています。
CIPA(カメラ映像機器工業会)は、デジタルカメラの露出に対して柔軟な解釈を認めたわけなのでございます。
良い意味でも悪い意味でも、最終出力データにカメラメーカの思想が反映される事となります。
その結果、推奨露光指数(REI)で表されたISO感度は、メーカごとにばらつきがあることになるのです。
これはどういう事かと申しますと、メーカーの異なる2台のカメラを持っていた人が、同じISO設定、シャッタースピード、絞り値で撮影した場合、それぞれ明るさの違う写真が撮れてしまうことになるのでございます。
よくカメラの露出計の誤差とか耳にしますが、実は推奨露光指数(REI)となる適正露出の基準が、メーカー間で違っていたというのが正解だったりするわけです。
つまりA社にとっては、B社よりも1段露出アンダーが適正露出だったと言う事があったりするわけです。
ちなみにそれぞれのメーカーがどちらの規格を採用しているかは、カタログの仕様に記載されています。
ちなみに……
- 推奨露光指数(REI)を採用しているメーカは、NIKON・Canon・SONYです。
- 標準出力感度(SOS)を採用しているメーカは、FUJIFILM・Panasonic・OLYMPUS・PENTAXです。