リングストロボ/リングフラッシュとは、放電管が丸くなっているストロボ/フラッシュです。
放電管は短い直線タイプが一般的ですが、丸くすることでレンズの先端部に取り付けられます。
蛍光灯に例えると、従来の直線蛍光管とサークルライン蛍光管との違いのような感じでございます。
目的は、被写体の真正面のレンズ周辺360度からストロボ光を照射するためです。
そうすることで結果的に影を打ち消し合い、被写体に極力影が出ない撮影が可能となるのでございます。
もともとは口の中を撮ったりする医療用に開発され、リングストロボは当初はマクロレンズの先端部に組み込まれておりました。
それを取り外し式としたのが、今のモデルとして販売されているのでございます。
接写目的に開発されたストロボ/フラッシュなので、GN(ガイドナンバー)は20前後と低いモデルが一般的です。
なおリングストロボ/リングフラッシュは、円形の放電管と電源を含めた本体とに分かれていて、スパイラルコードなどで接続されています。
ドーナツ型の発光部は、レンズ先端にアダプターリングを介してレンズフードの様に装着します。
そして本体は、カメラ上部のアクセサリーシューに固定するのが一般的でございます。
リングストロボ/リングフラッシュでの撮影は独特のライティング効果が出せることから、最近はポートレート撮影でも密かなブームとなっているのでございます。
買っておけば、接写はもちろん便利なストロボ/フラッシュなのでございました。