シーン認証とは、撮影する被写体やその状況をカメラが判断して、適切な自動設定で撮影する機能です。

プロフェッショナルなフォトグラファーと同じ写真を撮りたいユーザーの願い叶えるために、カメラ側でプロフェッショナルなフォトグラファーの撮影テクニックをサポートできないか?

という発想から生まれた技術でございます。

具体的にはセンサーやフィルターの情報から、各メーカー独自の情報処理によって、撮影しようとしている被写体とその動きを認識するものです。

その結果に一番ふさわしいオートフォーカスモードや被写界深度シャッタースピード、そしてそれらを実現するためのISO感度ホワイトバランス、最終的には画質設定まで全てを自動で決定してくれます。

ただし当たり前の話ですが、構図だけはカメラは決めてくれません。


このようにシーン認証システムを有効に使えば、ソコソコの写真がプロフェッショナルな表現力を持った写真に変わるのでございます。

自分のカメラにシーン認証が付いていれば、使わなければ損した気分ですね。

でも使いすぎると、できすぎた個性のない写真ばかりが撮れてしまうのでございます。

また失敗しながら自分なりの表現力を身につけるのに、遠回りをしてしまうことにもなりかねません。

しかし、いざと言うときは自分の撮影経験の未熟さをサポートしてくれる、心強い味方であることは間違いありません。


さて肝心のシーンのモードですが、実はメーカーごとにバラバラなのが実状です。

しかし「ポートレート」や「風景」や「夜景」や「料理」や「接写」辺りは、どのメーカーにも付いています。

ユニークなのは、「ペット」とか「雪景色」とか「打ち上げ花火」とか「水中」なんてのも有りで、絵創りにもメーカごとの個性が表れています。

また、シーンモードはシーン認証システムが自動的に選択するだけはなく、撮影者が自らがモードを選ぶこともできるのです。

あとは、そのシーンに特化したカメラの自動設定に任せれば良いのでございました。