単焦点レンズとは、焦点距離が一点に固定されて変えられないレンズをいいます。
単焦点レンズに対して焦点距離を変えられるレンズを、「ズームレンズ」や「バリフォーカルレンズ(可変焦点レンズ)」と言います。
たまに単焦点レンズのことを「単体レンズ」と呼ぶおじさまもいらっしゃいます。
それに対して「単体レンズ」は、Wズームキットのレンズではなくバラ売りのレンズだと勘違いする若者もいらっしゃいます。
さて一昔前まではレンズと言えば単体レンズを指し、ズームレンズは特殊なレンズ扱いでした。
ところが現在は状況が逆転しまして、むしろ単体レンズの方が数が少ない状況でございます。
それだけズームレンズの性能が向上し、価格がこなれてきたということです。
しかしここぞと言う場面では、まだまだ単焦点レンズの方が活躍しているのが現状でございます。
単焦点レンズがズームレンズより勝る点としましては、まず描写性能が良い事があげられます。
ズームレンズのように光学的に無理な設計をしていないので、とにかく画質が良いのです。
さらに同じサイズで、大口径の明るいレンズが設計できる利点もございます。
解放F値が明るくボケを生かした写真が撮れるので、特にポートレート撮影では単焦点中望遠レンズが好んで使われます。