スレーブとは、複数のストロボ/フラッシュをワイヤレスで同時発光させるシステムの事です。

昔はシンクロコードと呼ばれるケーブルで、複数の全てのストロボを接続して有線で同調させていました。

これがとても面倒で、配線を間違えたりケーブルの太さや長さの相性で、発光しなかったり発光のタイミングがずれたりしていたのです。

現在は大型ストロボ/フラッシュをはじめ、外付けストロボ/フラッシュも多くがスレーブによるワイヤレス調光が一般的になっております。

ところでこのスレーブとは、英語で「奴隷」という凄い意味なのでございます。

と言う事はご主人様となるストロボが存在するわけでございまして、それをマスターストロボと言います。

つまりマスターもこれまた英語で、そのまんま「ご主人様」と言う意味となります。

マスターストロボが発光すると、その光を他のストロボ/フラッシュ内のスレーブがキャッチして同時発光するというシステムなのでございます。

さて「俺のストロボにはスレーブ機能が付いてないよ!」とおっしゃる方も、ご安心下さいませ。

「スレーブユニット」というアクセサリーを買ってきて、ストロボ側のシュー部分に取り付けましょう。

するとあなた様のストロボ/フラッシュは、即座にスレーブストロボへと変身します。

スレーブの長所はワイヤレスなので、カメラから離れた好きな位置とアングルから発光できるのことでございます。

つまりライティングのバリエーションが広がるのですが……

唯一の欠点として、マスターストロボの光が届かない場所やキャッチできない角度では、スレーブでは発光できないのでございます。

そのために現在は、光ではなく無線によるラジオスレーブが主流になりつつある今日この頃なのでありました。