スミアとは、デジタルカメラの画面内の明るい点光源から光の筋が発生する現象をいいます。
スミアの語源は英語で「塗りつけて汚す」と言う意味でございますので、何となくどういうものか想像できるのではないでしょうか?
スミアは時々コンパクトカメラやスマートフォンのカメラで見かけていましたが、最近はあまり見なくなりました。
それもそのはず、スミアは主にCCDを撮像素子(イメージセンサー)に使用し、なおかつメカニカルシャッターが付いていないデバイスで発生するのでございます。
現在はデジタルカメラをはじめ、スマートフォンでも撮像素子(イメージセンサー)はCMOSに変わっていますので見かけ無くなったわけでございます。
スミアが発生する原因は至って簡単です。
電子シャッターを使用すると、撮像素子(イメージセンサー)内の明るい光の電荷が隣の画素(ピクセル)にまで溢れてしまい光の筋を作り出すのです。
ですのでスミアを発生させないためには、画面内に明るい光源を入れないことにつきるのでございます。
なおスミアと同じ様な現象で「ブルーミング」というものもございますが、こちらは光の筋ではなくにじみが出る現象です。
ちょうどレンズに光源があたり発生する、ゴーストとフレアの関係に似ているのでございます。
たまに「ストリーク」という刷毛で描いたような光の帯が発生する事もございます。