スポットメーターとは、画面内のごく狭い部分を測光するための反射光式露出計です。

どれくらいの狭い角度かと申しますと、測光角度がたったの1度しかありません。

1度ですよ!1度!!

1度というと、焦点距離35mm換算値で1000mmレンズの画角に匹敵する狭さなのであります。

ところでスポットメーターは、もともとは単体の露出計としてズーム機能のある製品まで販売されていましたが、最近はめっきり見かけなくなりましたね。

それもそのはず、スポットメーターはスポット測光機能として最近のデジカメの測光パターンに組み込まれていることが多いのでございます。

さすがにこの場合は測光角度が1度というわけにはいかずに、5度位になっていますが便利な事には違いありません。

さて実際このスポットメーターは、どういうときに使うのでしょうか?

画面の中で主被写体が小さな場合や、光量が部分部分で異なる場合が多いでしょう。

例えば草原の中の一軒家とか、海原に浮かぶ1艘のヨット、それから舞台撮影なんかにも使うと便利ですね。

ところでスポットメーターは反射光式露出計の測光角度を狭くしただけの露出計です。

ということは一般の反射光式露出計と同じく、反射率18%を基準に設定してあります。

つまり被写体が18%の反射率以外の時は、正確な光量からずれた測光値を示しますので、露出補正が必要となるのでございます。