三脚座とは、レンズを一脚三脚に取り付けるための台座です。

よく雲台(うんだい)と間違える人もいらっしゃいますが、雲台は三脚や一脚側に取り付けられている台座でございます。

それに対して三脚座は、レンズ本体に取り付けられているのでございます。

こう申しますと「レンズを三脚に固定?」と不思議に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

三脚や一脚の雲台に固定するのは普通カメラのボディでございますので、そう思われても無理もございません。

ところが大型の望遠レンズになるとレンズ本体が長く重くなるので、カメラボディでは支え切れなくなるのです。

無理矢理カメラボディの底の三脚ねじ穴で雲台に固定しますと、前後のバランスが悪くなり三脚が倒れかねません。

また重いレンズの重量全てをカメラ側のレンズマウント部で支えることになりますので、過重がかかり過ぎてしまいます。

そこでカメラ本体よりも重量のあるレンズの場合は、レンズ本体を三脚に取り付けた方が安全なのです。

実際カメラボディよりも重いレンズ(特に超望遠レンズ)には、最初からレンズマウント付近に三脚座が付いていることが多いのでございます。

ところで三脚座はネジを緩めて簡単に回転させる事が出来ます。

これによりカメラを一脚や三脚に固定したまま、縦位置から横位置に回転できるのです。

また通常は下部に位置する三脚座を180度回転させて上部に移動して、持ち運び時の取手代わりのグリップにされる方もいらっるのでございます。