TTLオートストロボとは、ストロボの光量をカメラ内で測光&制御するシステムをいいます。

もう少し詳しく説明しますと、発光させたストロボ光は被写体に当り反射した後、レンズを通過してカメラ内部に入ります。

TTLオートストロボのポイントは、このレンズを通過した後の光量をカメラ内部で測光すると同時に、ストロボを制御する事なのでございます。

それが証拠にTTLとは「Through The Lens」 の頭文字なのでございます。

このTTLは思い切り和製英語ですが(笑)今では英語圏でも通用するというので驚きです。

TTLオートストロボはたまに、「TTLオート」とか「TTL自動調光」とか呼ばれることもございます。

さて、TTLオートストロボが開発される前のオートストロボは「外光式オートストロボ」オンリーでした。

外光ストロボとはストロボ本体の全面に測光窓が付いていて、そこでストロボの反射光を測光して発光時間を制御していたのでございます。

まさしく測光箇所がレンズを通る前か、通った後かの違いでございますね。

カメラ内露出計もそうですが、TTLの方がより確実な測光が可能となります。

ところでTTLオートストロボの利点は正確な測光だけではなく、フォーカルプレーンシャッターのシャッター速度をストロボ同調速度に自動で設定してくれたりもします。

またズーム機能を備えたTTLオートストロボは、カメラに装着したズームレンズの画角に合わせて、発光角度まで自動調整してくれるモデルも一般的でございます。

現在のデジカメは大半のモデルが、このように便利なTTLオートストロボに対応しています。

そしてカメラごとに対応したモデルのTTLオートストロの使用が原則となるのでございます。