ケラレとは、デジタルカメラ等のレンズに入る光の一部が、何かの原因で遮られた状態をいいます。

画面の周辺が暗くなったり写らなくなり、そういう時は「駆られた」ではなく「ケラれた」とか、「蹴られる」ではなく「ケラれる」とか言うのでございます。

たまに、メガネをかけた状態でカメラのファインダーを覗いた時に、ファインダー全面が見渡せずに周辺が暗く見える時がございます。

その時も「ケラれて見づらい!」と言います。

「ケラレ」は、面白い事にカタカタで書くのが一般的で正式な漢字も語源も不明でしたが、最近ラテン語の「隠す(Celare)」が語源だと判明!

どおりで漢字が無いわけでございました。

ケラレが発生する原因は、純正でないレンズフードを取り付けての撮影と、レンズ全面にフィルターをたくさん取り付けての撮影が多いように感じられます。

レンズの画角に合わないレンズフードの先端や、厚みを増したフィルター枠が画面の周辺に写り込むためでございます。

たまに純正でないコンバージョンレンズを取り付けて、周辺光量の低下でケラレが発生する事もあります。

冒頭で申し上げたファインダーを覗いてのケラレは、ファインダーのアイポイント(ファインダーが四隅までケラれずにちゃんと見える距離)の問題なのでございました。