ホワイトバランス(WB)とは、デジタルカメラでの撮影時に環境光によって異なる色温度を調整する機能です。

ビデオカメラには昔から付いていた機能ですが、フィルム式カメラには当然ながら付いていなかった機能です。

そのためにフィルムで撮影するときは、色温度ごとに設計された専用フィルム使うか、フィルターで色温度変換していたのでございます。

ところで通常カメラは、晴天時の屋外での使用を前提に設計されています。

そのために日陰や室内の人口光での撮影は、ホワイトバランスを調整してやる必要がございます。

調整をしないで撮影すると、色温度の違いから赤味や青味を帯びた写真になってしまいます。

それを防ぐためにはホワイトバランスでの調整が必要なのでございます。

調整は大きく4つの方法があります。

  1. 「オートホワイトバランス」通常の撮影はコレでOK!環境光に合わせて自動で色合いを調整してくれる上に、現在のデジタルカメラは非常に優秀なのでございます。
  2. 「プリセットホワイトバランス」あらかじめ設定してある光源を選ぶ方法です。光源に合わせて設計されたフィルムを入れ替える感覚で使用できます。
  3. 「マニュアルホワイトバランス」光源がわからないときや複数あるときは、被写体の位置で白いものを写して画像の色調をニュートラルにさせます。
  4. 「色温度を数値設定」フラッシュや撮影用のライトなど、あらかじめ光源の色温度がわかっているときに確実な方法です。

さらにホワイトバランス(WB)は、カラーフィルターの代わりに使うという便利な方法もございます。

色合いを微調整して自由に変えられる上に、カラーフィルターのように露出倍数がかからないという便利なテクニックなのでございます。